ようやく9月も終わりに近づいて暑さも和らいで来ましたが、今年の夏は近年ない位猛烈な暑さで毎日が苦痛でした。

我々のような人間は冷房を利用したり日蔭に入って涼んだりできますが、毛皮を着ているワンちゃんはさぞかし辛かったと思います。

我が家には5頭のワンちゃんがいますので大変気を遣いました。

特に老犬ビーグルの2頭は既に18歳を超える老齢なので認知症はもちろん、身体中に老化症状が出ていて正直いつ天国に召されてもおかしくない様な状態です。

2頭に共通しているのがアニーは口元に、レイはお腹に大きな腫瘍が出来てしまって行動に支障が出るようになってきました。

アニーの口元の腫瘍も明らかにどんどん成長していて今ではゴルフボールよりも大きくなってしまいました。

人間でいうと唇の端から外に向かって大きくなっていっているからまだ良くて、これが口の中で大きくなっていれば食事も出来なくなるので外科手術をするしかなかったです。

年齢も年齢ですので全身麻酔すると命の保証はないとの獣医さんのお話ですので、今の所手術の必要がないことに感謝しています。

写真では分かりにくいですが、レイは下腹部にこぶし大の腫瘍ができていてこれまた日々大きくなっています。

腫瘍に栄養分を取られるようで食欲は旺盛でたくさん食べるのですが、身体には肉として残らず写真のように骨皮筋子(ほねかわすじこ)状態です。

レイも老齢なので麻酔を伴う手術は考えられず、出来れば天寿を全うするまで容態が変わらぬように祈るだけしかありません。

優秀なウサギハンターだったレイは獲物を追いかけている夢をよく見るようで、寝ながら脚をピクピク動かしながら小さな声で寝言で追い啼きしています。

一緒に山を駆け回って獲物を追いかけて楽しみを共有したDjangoからすると、今現在の年老いて走るのはもちろん、歩くこともしんどそうになってきたアニーやレイを見て時々ふと「早く天国に召された方が楽じゃないんだろうか?」と思うことがあります。

死ぬまで精一杯生きるのが生物の在り方ですし、Django自身も一日でも長く生きて欲しいと考えていますが。

アニー と レイ

さらに去年まではそうでもなかったのですが、最近は左後ろ足に力が入らないようで直線的に歩くことが出来ず、円を描いて歩くようになり目的地までたどり着くのが困難になってきました。

この時点でこの猛暑とワンちゃんの熱中症を紐づけて考えられたら良かったのですが、思慮が足らずレイちゃんを危うくあの世に送ってしまうところでした。

 

脚が不自由で行動がままならない状態だったので庭の段差から抜け出すことが出来ず、直射日光の下で長時間動けなかったようです。

その日はこの地方が新聞に載るほどの猛暑で熱中症の警戒メールが自治体から届いていたのを覚えています。

発見した時にはぐったりしていたので大急ぎでホース水をかけて身体を冷やし、日蔭に運んで横たえると横たえた瞬間に頭を落として眠りにつきました。

ひょっとしたらダメかも・・と思いながら祈るような気持ちでいたら数時間後には目を開けてくれてほっと胸をなでおろしました。

ビーグル犬 レイ

庭の日蔭を増やし段差をなくし、抜けられないような障害物は撤去して体力回復までサークルで飼育して元気になりましたが、ヒヤッとした出来事でした。

後日犬好きのご近所さんが一人で散歩されていたので「暑いからワンちゃんは散歩お休みですか?」と何の気なしに話しかけると、「熱中症でワンちゃんが死んじゃった・・」と泣き崩れられました。

7歳のワンちゃんだったそうですが、我が家のようにドッグランで放し飼いでなくロープで縛っていたようで直射日光から逃げられなかったようです。

あぁ~悪いこと聞いちゃった・・と思ったけど、一歩間違ってたら大事なワンちゃんとお別れしてたのは自分だったですね。

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