Djangoのナイフ遍歴

アウトドアではナイフが必要な場面が多いですが、狩猟の場合血抜き、解体、止めを刺すなど刃物が必要な状況が特に多いですね。

Djangoの狩猟キャリアは大物猟から始まり、ウサギ撃ち、鳥撃ちと変わってきましたが、それに伴って使う刃物も大きく変わりました。

猪鹿相手の大物猟は剣鉈や大型ナイフを腰にぶら下げていて、いざ止めを刺す時には剣鉈などの大型刃物を心臓めがけてぶっ刺したり、首の動脈を掻き切ったりと派手な使い方でした。

どちらかというと切れ味よりも大きさと頑丈さが求められていて、当時は関兼常の剣鉈や万能鉈を購入して使っていました。

関兼常

関兼常作傳古式 猪狩刀・両刃(上)、美濃伝狩人小技師(中)、美濃伝百錬狩猟小狩師両刃(下)

通販で購入しましたが剣鉈は想像したより大きくて購入してから1度山に持って行きましたが、邪魔になったので二度と使っていません。

刃渡21㎝、全長37㎝もあったので山を動き回るのに邪魔なのと、剣鉈の性能を必要とするような状況がそうそうない事に気づき、現在まで20年近く倉庫に眠っています。

そもそも止めを刺す場合、上質な肉を求める訳でもないので、相手が動ける状態なら反撃される恐れを考えて迷わず鉄砲で撃ちますし、動けないような状態なら足で踏みつけながら首筋を切ります。

上の写真で今でも使っているのは美濃伝狩人小技師(中)だけで、他の2本はお蔵入りです。

一時解体用に美濃伝百錬狩猟小狩師両刃(下)を使っていましたが、すぐに錆びてしまうことに嫌気がさしました。

hiro ナイフ ワイルドターキーM

ちなみに初めて大物猟に参加させてもらう時に、右も左もわからず急いで購入したナイフが刃渡りわずか5㎝程のHIRO ワイルドターキーMで、獲れた鹿を捌く時に「ナイフを見せてみろ」と言われて出すと「こんなちっぽけなナイフでどうするんだ?w」と大笑いされた想い出があります。

HIRO ワイルドターキーMはデザインが好きで購入しましたがシースの作りがイマイチで、ベルトを通すループが小さくて通常サイズのベルトが通らず、腰に差すことが出来ないので不便に感じ、今はたまに渓流釣りに持って行く程度です。

オーダーメイド ナイフ

当時あーでもないこーでもないとナイフを選んでいたDjangoを見かねて、鉄砲の師匠が作ってくれたナイフがこれ。

柄の部分は実際のDjangoの右手から型を取って樹脂を固めたもので、刃はよく知りませんが工作機械の刃を加工したものと聞きました。

「刃物をぶった切れる鋼材で作ったナイフ」と師匠が言っていましたが、当時はあまり有難みが分からず「包丁みたいでダサい」と感じて師匠とご一緒する時以外は使っていませんでした。

また刃の鋼材があまりにも固すぎて研ぎにくいのと、炭素含有量が多いのか使用後に放置するとあっという間に錆びてしまいメンテの面倒さに閉口しました。

大物猟をやめてからは一切使う事もなくお蔵入りでした。

オーダーメイド ナイフ

シースも上等な皮で作って頂き蜜蝋も塗ってあるという心の籠り様でしたが、使い手がその価値を分かっていなかったので猫に小判でしたね。

ハンドルの塗装も師匠オリジナルの物だったのですが好みの黒に塗り替えたり、切れ味を追求しようと小刃を落としてべた研ぎしたりと、今考えるととんでもなく勿体無い事をしていました。

Djangoが鳥取に移住した事もあり今では疎遠になってしまいましたが、師匠からこのナイフを頂いてから20年程経った今、遅まきながらようやく自分はとても気に掛けて貰っていたことを実感しています。

今では大物猟をしていないのでこのナイフが活躍する場面は少ないのですが、愛犬と狩猟に出かける時はこのナイフを持って行っています。

ただ持ち歩くことはなく車に搭載していて、ウサギを解体する際に利用しています。

相変わらずすぐに錆びるのがネックでしたが、最近簡単な黒染め加工の方法を知りましたので錆対策として挑戦しようと思っています。

ブローニング Wingshooter FDT

現在ウサギ撃ち、鳥撃ちで使っているのがブローニング Wingshooter FDTで、これは狩猟中も身につけています。

これも狩猟を始めてから1年程の間に購入しましたので、かれこれ20年近くの付き合いになります。

現在はもう販売されていませんが、腸抜きが付いているので撃ち落とした雉やヤマドリに使えますし、ガットフックとのこぎりも付いていますのでウサギをさっさと解体する時などに重宝します。

ナイフのドロップポイント具合が解体時に便利なのもよい点ですね。

レミントン ナイフレミントンの腸抜き付のナイフも持っていますが、レミントンの方はナイフの形が細身過ぎて使いにくく今ではブローニングナイフしか使いません。

レミントンナイフは個人輸入で購入したのですが、2本注文したうちの1本の刃が大きく欠けていて使い物にならず、杜撰な商品管理にあきれたのを覚えています。

包装の状態から輸送時に出来た欠けではないのは明らかだったので、工場出荷時の不良品だと思います。

レミントンのチョークレンチが付いていますが、狩猟中にチョークを変える事もないのでこれもDjangoには不要の機能ですね。

狩猟 ナイフメインで使っているナイフ2本です。

今のところこの2本があれば狩猟で不自由はありません。

ブローニングはそのままで不満なし、師匠ナイフは錆対策に黒染め加工で対処しようと考えています。

師匠ナイフは出来ればもう一度作ってもらいたいですね。

ただナイフが欲しいという訳でなくて、元気な師匠と話をして師匠にお世話になった感謝の気持ちを伝えたいのですが・・スパイダルコこちらは釣り用のナイフでスパイダルコのアクアソルト(上)、デリカ4(中)、レディバグ(下)

アクアソルトは海釣り用でそれ以外は渓流用に使っています。

アクアソルトの刃の鋼材は海釣り後に放置してもほとんど錆びない「H1」という驚異の鋼材で、よく刃物を錆びさせるズボラなDjangoにとっては最高に使い勝手の良い材料ですね。

最初に使った時はその錆びなさにビックリしましたが、切れ味の持続という点ではVG10などメジャーな鋼材に劣る気がします。

渓流釣り イワナ

デリカ4はフルフラットグラインドされた「デリカ4 フルフラット」のモデルです。

「フルフラットブレードは素材を切るときにスッと切込みが入り、鋭い切れ味をもたらします」と紹介されていますが、残念ながらDjangoにはその違いは正直よくわかりません・・

スパイダルコの良い点はフォールディングナイフが片手でオープン出来る点につきますね。

BUCK110などの爪先を使ってブレードを出すタイプのナイフは、両手を使わないと刃をオープン出来ないですし、刃を出すのが固くて爪が欠けることが何度もあったので個人的にすごく嫌いです。

鉄砲に対してもそうですが、最近は物に対するこだわりがなくなってきて、「鉄砲なら弾が出たら良し」、「ナイフなら持ち運びが楽で切れれば良し」と思うようになりました。

これはやっぱり老化が始まってるんでしょうか・・

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