狩猟では主に水平二連銃を使っていて鳥撃ちの場合はSKB、ウサギ撃ちの場合はミロクの水平二連を使っています。
ミロクの水平二連12番は絞りがFULL、1/2なので雉やヤマドリには絞りがきつく、銃身長も71.0cm(28inc)とやや長めなので、もっぱらウサギ撃ちに使っています。
両引きは左右で引き金の仕組みが独立していてどちらの銃身から弾を発射するかを撃ち分ける事ができ、ターゲットが向かってくる場合にはFULL⇒1/2、逃げていく場合には1/2⇒FULLと絞りの有効射程を生かした撃ち方が出来ます。
その反面ターゲットが出た場合には引き金を二度引くだけで二発弾が出る単引きと違って、一の矢を放った後引き金を引く手の握りを動かして二の矢の引き金に指を掛け直してから引き金を引かないといけないので、とっさの場合の二連発はやや不便になります。
この二の矢を放つ際に引き金を引く手の握りを前後に移動させやすい様に、水平二連ではグリップがストレートグリップになっています。
Djangoの場合射撃場では単引きの上下二連で練習していますので、練習不足もあって二の矢が遅れ失中することが多いです。
雉やヤマドリの場合いきなりターゲットが飛び立つことが多いので単引き、ウサギの場合はワンちゃんが遠くから追い鳴きでターゲットの位置を知らせてくれるので、心の準備が出来ている分両引きという使い分けです。
また両引きのミロクはエジェクター付きではないので、撃った後に手で排莢する必要があり、2発撃った後の再装填に時間が掛かるため、これもそうそう弾を撃たないウサギ撃ちで使う理由の一つです。
このミロクの水平二連は所属していた猟友会の会長から譲ってもらったものです。
当時Djangoが狩猟でSKBの水平二連を使っていたのをご存知で「Django君なら水平二連銃を使ってくれるだろう。大切にしていた銃なので丁寧に使ってほしい」とのことでした。
現物をろくに見ずに譲ってもらったのですが、いざ点検すると銃床の塗装はハゲハゲ、パッドは劣化していてボロボロの上ねじがなくなっていて取れかけ、銃腔内は鉛がべっとり、油を指していないのか開閉器のレバーが固く回りずらいという状態でしたw
これのどこが大切にしていた鉄砲なんだ?w
結局再塗装しパッドも交換して油を指して生まれ変わったのですが、試し打ちで100発程撃った際に不発が発生し、チェックすると弾の雷管を叩いていないので撃針が折れたと判断、修理に出しました。
銃砲店からメーカーに送ってもらった結果、撃針ではなく撃鉄(ハンマー)が折れていることが判明し修理と相成りました、トホホ。
SKB 20番の絞りは1/4と1/2、銃身長が63.3cmと短く20番という事もあって軽量なため、山では取り回しが良く重宝しています。
この鉄砲はオークションで落札したのですが、ムキになってしまってこのグレードの中古水平二連にしては高すぎる18万円で競り落としました。
周りからは散々バカにされましたし、自分でもバカだったと思っていますw
このSKBは狩猟で永らく使っていますのでかなりくたびれていて次に大きく故障したら廃銃の予定です。
20番は威力が・・と言われることがありますが、Djangoの場合はスラグを撃つわけでもなく3~7.5号を使う程度なので特に不満はありません。
ウサギ撃ちをしていて小型の猪が出た際も3号で射止める事が出来ました。
水平二連の良いところは鉄砲が軽いという点ですね。
普段大きく感じなかった重量の差でも山中で動き回って疲れてくると結構な負担に感じますので、持ち歩く道具は軽い方が良いです。
今後も水平二連銃を使って狩猟を続けると思いますが、残念なことに国内では水平二連銃の新銃が入手しずらく程度の良い中古銃を探していくしかありません。
今のところ故障もしていないので問題ないのですが・・