ワンちゃんとの生活

アメリカンビーグルとのウサギ撃ちに落ち着く

狩猟をするぞ!と思い立ってから

  1. 「鉄砲を使って狩猟というゲームを合法的に楽しみたい。」
  2. 「射撃をスポーツとして楽しみたい。」
  3. 「猪鹿を含むジビエを楽しみたい。」

まず最初に狩猟をするぞ~と思い立ち、鉄砲の所持許可や狩猟免許の取得の原動力になったのが上記の3つの理由です。

ちなみに、一番最初に狩猟や射撃という事に触れたのは一本の小説です。

とりわけ「山を駆けまわり猪や鹿と知恵や体力をフルに使い勝負をしてみたい。」という思いが一番強く、まだ猟について何も知らない素人ながら獣との戦いに胸を躍らせていました。

さらに戦利品として獲物の肉が美味しく食べられたら最高だよな~とこれまた食べたことのないジビエ肉にも恋焦がれていました。

「猪や鹿の農作物被害が大きいので社会貢献をしよう」なんていう立派な考えはみじんも持ち合わせていませんでしたね。

当時は大阪市に住んでいましたので大阪で鉄砲の所持許可申請や狩猟免許の取得をしましたが、今思えば大阪市というところが鉄砲の所持許可を受けるにはとても面倒なところで、警察の生活安全課の猟銃担当のさじ加減で無理難題を押し付けられた事例もよく聞きました。

所持許可申請をしようとした際に鉄砲を所持する目的を聞かれますが、

  • 申請者「大物猟をしたい」
  • 生活安全課の担当者「狩猟がどんなものか知っているのか?」
  • 申請者「詳しくは知らない」
  • 生活安全課の担当者「じゃあ今度の猟期に誰かに狩猟に連れて行ってもらって、どんなものか知ってからまた来てください」

なんていうやり取りの末、地域猟友会に事情を話して猟期に大物猟を見学させてもらい、改めて警察署に申請手続きをしに行き、ようやく初めて警察に申請に行ってから約1年後に申請手続きに進むことが出来たという方がいました。

この方はDjangoの初心者講習の時に知り合った方でしたが、申請手続きをする所轄警察署によってこんなに対応が違うんだとビックリしたのを覚えています。

Djangoが申請手続きに行った警察署の担当者は特にクセのある方ではなかったですが、これは申請手続きに入る前に地元猟友会の会長から生活安全課の担当者の方にDjangoの事を耳に入れて貰ったのが大きかったかも知れません。

申請前に何度か地元猟友会の会長を訪ねて狩猟や鉄砲について話を聞いていましたが、ある時「担当者に君の事を言っておいた。」と仰られていましたので。

この時の猟友会の会長は大阪ではとても有名な射撃の先生で、この後大阪にいる間狩猟や鉄砲、射撃など様々な事を教えて頂きました。

初心者講習の講義もこの先生、実技講習も先生を指名して鉄砲の取り扱いを教えて頂きましたし、初めての猟にも連れて行ってもらい、マンツーマンで射撃の指導も受けたりと何から何までお世話になりました。

私の狩猟での唯一の師匠と言えます。

最近はネット上でも名前を見なくなりましたので、他界されたかもしれません。

ちなみに大阪の生活安全課の塩対応の原因は猟銃を使った三菱銀行人質事件瀬戸内シージャック事件によると大阪での当時の鉄砲仲間から聞きました

三菱銀行人質事件

1979年(昭和54年)1月26日に三菱銀行北畠支店に猟銃を持った男(梅川昭美)が押し入り、客と行員30人以上を人質にした銀行強盗および人質・猟奇殺人事件。

犯人は大阪府警特殊部隊が射殺。

 

瀬戸内シージャック事件

1970年5月12日から5月13日にかけて広島県と愛媛県間の瀬戸内海で発生した旅客船乗っ取り事件。

犯人は大阪府警察の狙撃手が射殺。

いずれの事件も猟銃を使った凶悪犯罪で、最終的には大阪府警の警察官によって犯人が射殺されるという悲惨な事件ですが、瀬戸内シージャック事件では犯人を狙撃した大阪府警の狙撃手と指揮を執った広島県警の本部長が「裁判によらない死刑だ」と殺人罪で広島地検へ告発される事態にまで発展しました。

事件後シージャック事件で犯人を射殺した大阪府警の狙撃手が、人間を射殺した事実から精神的にダメージを受けておかしくなってしまったとの話も聞きました。(大阪の鉄砲仲間や知り合いの警察官から聞きましたが真偽は不明、Djangoは事実を確認していません)

そして瀬戸内シージャック事件で犯人を狙撃して射殺する射撃手への大きな精神的ダメージが認められた為、三菱銀行人質事件の犯人梅川昭美への発砲は複数の隊員による一斉射撃になったと聞きます。

一斉射撃することで犯人が死亡した場合の一人一人の精神的ダメージを軽くする目的ですが、これは死刑執行時に複数の刑務官が複数のボタンを押すのと同じ理屈ですね。

大阪府警からすると過去に猟銃を使った悲惨な凶悪犯罪があったので、鉄砲の所持許可には慎重な姿勢で臨むということですね。

各種手続きの話はネットで幾らでも検索すれば出てきますので省略しますが、この後特に問題なく鉄砲の所持許可は下りましたし狩猟免許もすんなりと取得できました。

最初の許可銃はブローニングの単身自動銃でした。

大物猟に参加したければ射撃の試験に合格しろ

猪や鹿を狙う大物猟に憧れて鉄砲の所持許可や狩猟免許を得ましたが、狩猟の世界にコネがある訳でもなく、大物猟に参加するには狩猟の話を色々教えてくれた猟友会の会長に連れて行ってもらうしかありません。

Django「先生、大物猟に参加させてください。」

先生「うん、いいよ。その代わりに猟期までに猟友会ルールのクレー射撃で8割以上当てる事!」

この会長が射撃の先生ということもあって、猟隊に参加させる条件としてクレー射撃での8割以上の成績を言い渡されましたw

大阪市で同じ区のご近所に住んでいたこともあったので、先生が散弾やライフルの教習射撃で射撃場に行く際や練習の時に同行させてもらい、よく一緒にラウンドしてクレー射撃のイロハを教えて頂きました。

大阪で通っていたのは大阪国際射撃場でしたが、クレー射撃はスキート2面トラップ2面、ライフル射撃は100m、エアーライフル用が10mの立派な射撃場でクレー射撃をしているとはらわたに響くようなライフルの銃声がよく聞こえてきました。

一人でもよく射撃場に通いスキート射面とトラップ射面をウロチョロしてとにかく撃ちまくりました。

確か所持許可が下りたのが7月でしたが、1カ月に2,000発ペースで撃ちまくったお陰で猟期前にはムラがありましたが8割程は撃てるようになってました。

満射も何度か出ましたが別の日に行くとメロメロな成績というのも多く、安定して高得点を維持することの難しさを実感しましたね。

クレー射撃とは別に大物猟の為にカンチレバー式のスラグ銃身を購入しスラグ射撃の練習にも精を出しましたが、静的射撃はイマイチ面白いとは思えなかったですね。

この後先生立ち合いの元で合格試験(笑)を受けて大物猟に参加することの許可を得る事が出来ましたw

ちなみに当日はメロメロの成績で8割に満たなかったですが、安全面で問題はないと判断して頂けたのでしょう。

大物猟隊に参加

住んでいたのが大阪市内ですので近辺で大物猟が出来る場所などもちろんなく、私の師匠は近県の猟隊に参加していました。

猟期が始まりその猟隊に参加させて頂きましたが、大物猟の見るもの聞くもの全てが新鮮で一直線に大物猟にのめり込んで行きました。

日が暮れて車で山道を通ると軽く100頭以上のシカを目撃する程の野生の王国は、野生のシカを見た事すらなかったDjangoには大きなカルチャーショックでしたし、鹿のロースや獲れたての猪の心臓の旨さに舌鼓を打ったりと濃い時間を過ごしました。

土・日にワンちゃんを使って猟をするため寝袋持参で金曜日の晩に現地に到着し、土曜の朝一から日曜の夕方までフルタイムで大物猟を満喫しました。

この時の色んな想い出やエピソードはまた詳しくブログにアップしたいと思っていますが、狩猟のイロハを色々教えて頂けました。

およそ3年程ですが大物猟に参加させてもらって得たものは多く感謝していますが、グループ猟であることの面倒さや嫌な部分が見えてきて少しずつグループ猟に距離を置くようになった自分がいたのも事実です。

大物猟で持ち場に出た獲物を逃すと物凄い非難を浴びせたり、大の大人が仲間外れをしたり、必要以上に相手のやり方をけなしたりと、子供じみた行いが横行していましたねw

猟友会に限らず年配の方に多いのですが、変にマウント取ろうとしたり思い通りにならなければ癇癪起こしたりする人が大変苦手なのと、そういった状況を見るのも嫌だし話に聞くのも嫌で、「狩猟なんて遊びなんだから楽しんでナンボ!」と思うDjangoにはちょっと苦痛に感じ始めていました。

更にはグループのベテランハンターがDjangoも参加していた巻き狩り中にイノシシと間違えてワンちゃんを撃ってしまうというアクシデントもあり、大物グループ猟に対する熱が急速に冷めていきました。

この時期に自分のワンちゃんを育てて猟をしたいと思うようになり、アメリカンビーグルのアニー♀、レイ♀を手に入れました。

Djangoの師匠は高齢でこの頃はもう猟隊には参加していなかったこともあって、私の中で大物グループ猟に参加する気持ちも薄れてきていました。

この後鳥取に移住することを決意し大阪を後にしました。

愛犬とチームワークで射止めるウサギ撃ち

2頭のアメリカンビーグルを相棒に鳥取に拠点を移して狩猟を始めましたが、ウサギ撃ちをしたことがなかったDjangoにとっては試行錯誤が続きましたw というか今も続いていますがw

エピソードは山ほどあってこれもまたブログにアップしていこうと思っていますが、なんにせよウサギを仕留めるという目標に愛犬と自分だけが集中できる狩猟の環境はとても有意義で楽しい物ですね~。

ウサギ撃ちでも巻き狩り同様勢子とタツマに役割分担すれば成果も上がるでしょうが、グループ猟の面倒を知っているのと、ひょっとして以前起こったようにワンちゃんが他のハンターに撃たれるかもという不安があって、ウサギ撃ちはもっぱら単独猟に徹しています。

狩猟はDjangoにとって遊びであって仕事ではないので、ウサギが獲れなくても別にかまいません。

愛犬達と自然豊かな山を鉄砲担いで歩ければ十分楽しいです。

山に響く起こしの合図(ワンちゃんの吠え声)でゲーム開始、追われたウサギの死にもの狂いのトラップに騙されず追い啼きしながら追跡を続けるワンちゃん、追跡を振り切ろうと走るウサギの行く先に待ち構えて必殺の弾を打ち込む、というのがワンちゃんを使ったウサギ撃ちですが、ワンちゃん達とピッタリと息が合ってターゲットを仕留めた時なんかはチームでの達成感が半端ない程気持ちいいものですw

ワンちゃんを使ってのイノシシの寝屋起こしも一時考えましたが、アメリカンビーグルでは無理があるのと、イノシシ相手だとワンちゃんが負傷したり死んでしまったりするアクシデントが付き物なのでDjangoには無理でした。

遊びの狩猟で負傷するワンちゃんを見るのも嫌ですし、ましてや死んでしまったりすると別れがつらいじゃないですか。

「山を駆けまわり猪や鹿と知恵や体力をフルに使い勝負をしてみたい。」と思い狩猟を始めたDjangoですが、獲物がウサギに代わりましたが知恵や体力をフルに使った勝負を愛犬共々楽しめている今の時分は最高に幸せです。

同時に鳥撃ちも楽しんでいますが書ききれないので少しずつアップしていこうと思っています。

なんにせよ「狩猟は楽しんでナンボ!」ですよ。

Django

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Django

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